あの選手、プロ引退後はどうしているんだろう・・
元プロの技術を間近で見てみたいな・・
そんな疑問や憧れを抱く野球ファンは多いのではないでしょうか。
実は、多くの元プロ野球選手たちが社会人野球の最高峰である都市対抗野球で第二の野球人生を歩んでいます。
この記事では、2025年度第96回都市対抗野球大会に出場する32チームと補強選手に含まれる元プロ選手の完全リストをお届けします。
現役時代の輝かしい実績から社会人野球での新たな挑戦まで、元プロ選手たちのセカンドキャリアの全貌を知ることで、都市対抗野球観戦がより一層楽しくなることでしょう。

プロの技術と経験が光る熱戦を、新たな視点で応援してみませんか。
2025年都市対抗出場チームの元プロ選手


NPB出身選手の補強選手制度活用状況
第96回都市対抗野球大会では、都市対抗野球独自の補強選手制度により多数のNPB出身選手が参戦しています。
この制度は同地区予選で敗れたチームから最大3名を補強できる独特なシステムで、今大会でも注目の元プロ選手が名を連ねています。
大阪ガス(近畿地区第4代表)
最も話題の桜井俊貴投手が補強されており、元巨人のドラフト1位左腕で立命館大学から2015年に巨人入団を果たしました。
一度は戦力外通告を受けて球団スカウトになりましたが、現役復帰への強い思いからミキハウスで”第二の野球人生”をスタートし、都市対抗では大阪ガスの補強選手として東京ドームのマウンドに立ちます。
NTT西日本(近畿地区第1代表)
元阪神の北條史也内野手が補強選手として参戦します。
北條史也内野手は2012年ドラフト2位で光星学院高から阪神入団後、2016年には122試合出場で打率.273、5本塁打を記録した実力者です。
現在は三菱重工Westに所属し、昨季の都市対抗ではトヨタ自動車戦で決勝本塁打を放つなど持ち前の勝負強さを発揮しています。
JR西日本(中国地区第1代表)
JR西日本の補強には元楽天の高田萌生投手が加わります。
2016年ドラフト5位で巨人入団後、楽天にトレードされました。戦力外通告後は地元・岡山県のショウワコーポレーションで活動を続けています。
ヤマハ(東海地区第5代表)
ヤマハでは元ヤクルトの吉田大喜投手が補強選手として出場予定です。
現在は東邦ガスでプレーし、プロで培った左腕の技術を社会人野球で活かしています。
出場32チームの元プロ選手在籍状況
都市対抗野球本大会出場チームでも多数の元プロ選手が活躍しています。
JFE東日本(南関東地区第2代表)
JFE東日本には元横浜DeNAの須田幸太投手が投手コーチとして在籍し、元千葉ロッテの宗接唯人捕手がアナライザーとして若手育成に貢献しています。
三菱重工East(推薦出場・前年度優勝)
三菱重工Eastは連覇を目指す王者として、複数の元プロ選手を擁して万全の体制を整えています。
トヨタ自動車(東海地区第1代表)
トヨタ自動車では熊田任洋選手、成瀬脩人選手らが攻撃の中軸を担い、優勝候補筆頭の地位を確立しています。
日本生命(近畿地区第2代表)
日本生命の髙田幸汰選手、各チームに散らばる独立リーグ経験者など、約40名の元プロ・プロ経験者が今大会に参戦しています。
独立リーグ・海外経験者の動向
上記以外にも、BCリーグ、四国アイランドリーグplus、韓国KBO、台湾CPBL経験者も各チームで重要な戦力として活躍しています。
これらの選手は、複数ポジションを守れる器用さと厳しい環境で培った精神力が特徴です。
国際経験を持つ選手は約10名程度ですが、異なる野球文化で身につけた技術と視野の広さで社会人野球に新風を吹き込んでいます。
元プロ選手の役割と影響力


チームの核として活躍する主力選手
補強選手として参戦する桜井俊貴投手は、大阪ガスのエース格として先発ローテーションの軸を担います。
巨人時代のドラフト1位の実績と東京ドームでの豊富な投球経験は他の選手にはない大きなアドバンテージです。
また、北條史也内野手はNTT西日本の攻撃の中軸として期待されています。
阪神時代の一軍レギュラー経験と昨季都市対抗での本塁打が示すように、重要な場面での勝負強さは別格です。
元プロ選手たちは現役時代に培ったプレッシャーに動じない精神力で、一発勝負のトーナメント戦において真価を発揮します。



相手チームの分析能力や配球パターンを読む洞察力は、長年プロの世界で磨いた技術の集大成といえるでしょう。
若手指導に貢献するベテランの存在
JFE東日本の須田幸太投手コーチは横浜DeNAでの経験を活かして若手投手を指導しており、プロで学んだ投球術や練習方法は、社会人選手にとって貴重な財産となっています。
また、宗接唯人アナライザーも千葉ロッテでの捕手経験を活かし、配球術や相手打者分析でチーム全体をサポートしています。
補強選手として短期間参戦する元プロ選手もプロの練習方法や試合に臨む姿勢を伝えることで、若手選手のモチベーション向上に大きく貢献していると言えるでしょう。



こうして見ると、元プロ野球選手の方は選手としてではなくてもさまざまなカタチで貢献しているんですよね。
注目の元プロ選手個別分析


桜井俊貴投手(大阪ガス補強・ミキハウス所属)
神戸市出身で北須磨高校、立命館大学を経て2015年巨人ドラフト1位指名の右腕投手です。
巨人で複数年にわたって一軍登板を重ねて2022年オフの戦力外通告後は球団スカウトを経験しましたが、「再びマウンドに上がりたい」という強い思いから現役復帰を決意し、現在はミキハウスで活動しています。
社会人野球では新たな投球スタイルに挑戦し、本業との両立という課題解決にも積極的です。
補強選手として大阪ガスでプレーすることについて「チーム一丸となって優勝を目指したい」とコメントし、短期間でのチーム貢献への意欲を示しています。
北條史也内野手(NTT西日本補強・三菱重工West所属)
相馬市立中村第一中、光星学院を経て2012年阪神ドラフト2位指名の内野手です。
2016年には一軍レギュラーとして122試合に出場し、打率.273、5本塁打、33打点、6盗塁を記録しました。
三菱重工Westでは昨季の都市対抗でトヨタ自動車戦において決勝点となる本塁打を放つなど、持ち前の勝負強さは健在です。
また、社会人野球では阪神時代よりも積極的な打撃を心がけており、思い切った勝負で本来の長打力を存分に発揮しています。
高田萌生投手(JR西日本補強・ショウワコーポレーション所属)
地元・岡山県出身で2016年ドラフト5位として巨人入団後に2020年に楽天へトレードし、2023年オフの戦力外通告後は地元に戻り、ショウワコーポレーションでプレーしています。
現在は地元での社会人野球生活を通じて野球の原点を見つめ直し、地域に根ざした野球への取り組みを大切にしています。
その姿勢が若手選手にも良い影響を与えており、JR西日本の投手陣の層を厚くする重要な戦力として今後の活躍が期待されている選手です。
元プロ選手から学ぶ観戦の楽しみ方


プロ時代との技術比較の面白さ
桜井俊貴投手の巨人時代と現在の投球を比較すると、球速は若干落ちても制球力や配球術は向上している可能性があります。
また、北條史也内野手は阪神時代よりも積極的な打撃を見せており、本来の長打力が解放されています。
このような技術的変化を観察することで、選手の新たな一面を発見できるのが元プロ選手観戦の醍醐味です。



年齢を重ねることで得られる野球術の深みは、観戦者にとって学びの多い要素となっています。
第二の野球人生への敬意と応援
プロ引退後も野球を続ける選択は決して容易ではありません。
桜井俊貴投手の現役復帰への道のりや北條史也内野手の社会人野球での活躍は、純粋な野球愛の表れです。
華やかなプロの世界から一転して本業を持ちながら野球を続ける姿に、多くのファンが感動を覚えています。
観戦者の温かい声援は選手にとって何よりの励みとなり、プロ時代とは違ってより身近な存在として応援できるのも都市対抗野球の魅力です。
若手選手への影響を観察するポイント
補強選手として短期間参戦する元プロ選手が、どのようにチームメイトと関わるかは非常に興味深い要素です。
ベンチでの会話や守備時の声かけ、戦術面でのアドバイスなど、元プロ選手の経験に基づく指導は若手選手にとって貴重な学びの機会となります。



試合中のリーダーシップや相手チーム分析を伝える場面など、技術伝承の瞬間を目撃できるのも都市対抗野球観戦の楽しみの一つですね。
まとめ|都市対抗野球では元プロ野球選手の活躍にも注目!


第96回都市対抗野球大会は、元プロ選手たちのセカンドキャリアが織りなす感動のドラマが詰まった大会です。
補強選手として参戦する桜井俊貴投手や北條史也内野手、高田萌生投手、吉田大喜投手そのほか、多くの選手の活躍に注目が集まります。
プロの技術と経験、野球への純粋な愛情が融合した熱戦を、ぜひ東京ドームから応援してください。
都市対抗野球ならではの補強選手制度による夢の競演をお見逃しなく。



第96回都市対抗野球大会の本大会に出場するチームや選手の詳細についてもっと詳しく知りたい方は下記リンクよりご確認ください。

